ティルマンが顔を出した

昨日の授業にはティルマンが顔を見せた。
彼はフォーサイスカンパニーを辞め、この大学で教えるようになったそうだ。
その関係で、私を招聘しようと大学に提案して実現したのだ。
久しぶりに見るティルマンだが、相変わらず素晴らしい感性をしている。
彼が来たので、いきなり正面向かい合いをすることになった。
コンタクトの基本だからだ。
もちろん、大学生達には難しい。
最初は戸惑い、また色々な意見を出し合いながら、最終的には一生懸命に取り組んでいた。
今回は大学という事もあり、特に質問の時間を沢山とるようにしている。
的を外した質問の連続だが、それに答えることによって、私の考え方の一端を理解出来たら良い、と思ってその時間を沢山とっている。
正面向かい合いでの質問で、どう向かい合えば良いのか分からない、とか、どう立てばよいのか分からない、というような、言葉をこねくり回した質問が出る。
ティルマンが、そう考えている時点で間違っているし、それなら出来ないよ、と明解な事を生徒達に話した。
そして、それが正しいか間違っているかを私に打診する。
もちろん、その方向の考え方で良いし、それでなければ前には進まない。
どうも生徒達は、私の授業が何なのかを分かっていなかったようだ。
つまり、自分はどこの大学で何を学んでいるのか、の自覚が無いということだ。
それは日本でも同じだ。
自分は一体何者で、何をしているのか。
それが自覚されているから、自分の日常が勉強になるし、勉強になるような思考になっていくのだ。
どうも、そういった基本的な考え方が、どこかで欠落しているような感じがする。
今日からティルマンが常に一緒だ。
ワークに楽しみが増えた。

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