中日終了
中日終了。昨日今日は、大阪からも受講者が来ている。
わざわざ福岡から来ているダンサーは、悪戦苦闘しながらワークに取り組んでいた。
遠方からわざわざ来てくれている人達は、ほんとに何か実になるヒントを持って帰って欲しい。
「感じる」というのが、私のワークのベースにある。
だから本当の意味でキーワードだ。
しかし、昨日もその話をしたが、大方は感じなければ、と「思う」。
思っているのだから、当然感じる事は出来ない。
もう一つ「感じる」が出来ない理由は、「何を」と考えてしまうからだ。
その場その場で状況がある。
その状況によって感じなければならないものは変わる。
日常では、無意識的にそうしている。だから、ある意味でそつなく生活が出来るのだ。
それをこの稽古の場に持ってくればよいのだが、残念ながらそれはしないで「感じる」という特別なものを探そうとしているのだ。
そこに何時気付くかだ。
昨日は土曜日の所為か、一昨日よりも受講者が多い。
受講者が多いと、稽古が捗るし皆の取り組みから紡ぎ出す最大公約数が、より確かなものになる。
背骨、前側、ねじれ、そして、定番の胸骨。
相手に対して、独り言をいうのではなく、声を届ける。
とにかく、関係を築く、その為に、という一点を集中的にやっている。
もちろん、今日もだ。
今回は、過去のワークショップ始まって以来の事が起こった。
逃亡だ。
今までにも、突っ込まれて泣く人はいくらでもいたが、今回は逃亡してしまったのだ。
やはり、自分で考えてやる、ということが出来ない人だった。
頭を納得させてからでないと、何も出来ない人だ。
頭を納得させることなど出来ない。
それは、初めてのことだからだ。
何も分からない、という状態に陥ってしまったのだ。
ほんとは、常に何も分からない状態の筈だ。
つまり、誰かの情報を知識として持っているだけだ。
そのことを「分かる」としているだけだ。
つまり、自分が自分だけの力で得たことではなく、「誰か」の、例えば、メディアや周辺からの情報を「知った」だけなのだ。
しかし頭が納得していたら「分かっている」だと洗脳されているので、状況を把握できなければ、そして知らない単語が並んだら「何も分からない」となる。
それに対することが「力」を付けて行くということなのだが、その習慣はないので、そうはしないで逃亡する。
分かり易い事、分かり易く言われるのが当たり前、と思い込んでいる人にはきつい。
ワークを逃亡するのは、何もリスクはないが、自分の人生に降りかかる出来ごとから、逃亡するのだけはしないようにと祈る。
9月の東京ワークショップは基本からみっちりいきます。まだ、定員に余裕があります。今からでも申し込み出来ますよ。
http://www.real-contact.jeez.jp/index.htm