舞台が僕達の戦場

昨日、ダンサーの山田君から素晴らしいメールが届いた。
「自分たちで戦場をつくりあげて、そのなかを生き抜いた実感があります。ここが、舞台が、僕たちの戦場。その自覚に尽きるような気がします。感謝です。」
山田君は、吉祥寺公演の折、完全に行き詰った。
それは、その日までの山田君を形成してきた価値観、様々な方法論が「違うな」と感じ、ではどうすれば?というところで、完全に迷子になったのだ。
約1ヶ月の間を空け、次は神戸のダンスボックスでの公演が待っていた。
この間に何とかしようとあがいた筈だ。
それはきっと高原さんが一番良く感じただろうと思う。
神戸の幕の初日が開き、山田君の変化が見えた。
2幕目だけに出るダンサー達が、相当悪かったので一緒に特訓をした。
その時の、叱咤もきっと山田君には火がつくキッカケになったのかもしれない。
夜の公演、そして楽日には、全く違う山田君が舞台にあった。
楽日のお客さんのアンケートの中にも、山田君の姿が一番印象に残ったというのがあった。
人は、壁にぶつかった時、色々と試行錯誤する。
しかし、試行錯誤の違いが、当然違う結果を生みだす。
公演に出たダンサーは山田君だけではない。
みんなそれぞれに試行錯誤をしたのだろう。
しかし、壁にぶつかっていなければ、その試行錯誤は一切の力を何も持たない。
ただ勝手に迷っただけ、ということになるのだ。
壁にぶつかっていないのに、様々なことを考えても、視野を広げても、色々な体験をしても全く意味が無いのだ。
このメールを読んで、その公演の後にあった7月の山田君自身の公演は、きっと山田君が、舞台を生きたと想像出来る。
9月の東京ワークショップは基本からみっちりいきます。
http://www.real-contact.jeez.jp/index.htm

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