ああ~!まさか
世界陸上で優勝し、伝説を作る、と話していた、王者ボルトが失格した。
まさかの失格だ。
この大一番に的を絞って調整してきた苦労は、とりあえず水泡となって消えた。
その瞬間をテレビを見ていて、思わず声を上げてしまった。
トップアスリートになればなるほど、色々な面で繊細さが増す。
スタートが下手だと知っていたボルトは、そのことが一瞬頭を過ぎったのだろうか。
それとも、いわゆる「ヨーイ、ドン」というタイミングを、自分なりに頭に入れており、その勘でスタートを切ってしまったのだろうか。
それは、本人以外誰にも分からないが、それほど人というのは繊細なものだということだ。
前日もチャンピオンが失格になっていた。
つまり、頭が身体を支配した、頭に支配されてしまったのだ。
一瞬の油断が、最悪の状態を作る。
何時もながら、トップアスリートを見ていると色々と勉強になる。
たまたま、今日は昨年に引き続いて、弓道の稽古を見学に行っていた。
選手達を観察していると、射る姿にイメージが無いことに気付いた。
そこで、どんなイメージを持たなければならないかを、実際としてアドバイスをした。
その後は、射る姿が良くなった。
当然、放たれた矢に力も出てきた。
身体を使って何かをする、ということは、身体を意識が使うのではなく、イメージや感覚が使うのだ。
もちろん、彼らはトップアスリートではない。
しかし、人であることはボルトも同じだ。
つまり、意識やイメージと身体との関係は、等しく繊細だということだ。
一つ付け足しておくと、昨年アドバイスをしたそこの選手の一人は、全国5位に入賞した。
彼が自力で何かを掴んだのだ。
監督は「彼を日本一だと思っている」とおっしゃっていた。
それは、弓道としてのあらゆる面を評価してのことだ。
東京でのワークショップは、そういったことを実際として知りながら進めて行く。
今回は、その基本的なところを徹底しようと思っている。
9月の東京ワークショップは基本からみっちりいきます。
http://www.real-contact.jeez.jp/index.htm