双方向で

吉祥寺公演のアフタートークで「一幕目の意味が分かりにくかったのですが」と「何を表現したかったのか分からない」いう質問が来た。
私は「意味はありません」「表現した買ったことは、あなたが見たこと、あなたが感じたことです」と答えた。
その答えは観客には大うけだった。
大爆笑が起こった。
意味があること、つまり、この人は説明を求めたのだろうと思う。
説明しなければならないことであれば、説明するだろうし、こと舞台において、言葉で説明しなければならないことなど無い。
説明しなければならないのであれば、その説明を読み上げるだけで舞台はいらない。
観客は観ると同時に、観る感性を求められているのだ。
それは、日常も同じだ。
どんなことでも意見を言えば良いのだが、その意見の質が低ければ、こいつはバカか、ということを見破られているのだ。
常に双方向が同時に働きかけあいをしているのだ。
近頃は、漫画やドラマの影響、そして分かりやすいを目指すメディアの影響で、日常は片側通行の連続だと思っている節がある。
そう洗脳されている人にとっては、そうかもしれないが、人の実際は双方向同時進行だ。
まるで、武道の型稽古のように、相手が待っていてくれるものだと思い込んでいるのだ。
武道の型稽古であっても、実際は誰も待っていてはくれないし、自分の都合の良いように攻撃はしてくれない。
私の舞台は、即興性を重視している。
だから、最小限度の約束しか作っていない。
赤信号になれば止まる、という程度のことだ。
だから、ダンサー達は双方向に注意を払う。
結果として関係性の見える舞台が展開されるのだ。
18日の土曜日のチケットは、まだゆとりがありますが、日曜日はそろそろ一杯になります。
吉祥寺公演の感想文とお申し込みです。
http://www.real-contact.jeez.jp/index.htm
吉祥寺公演二幕目です。
http://www.youtube.com/watch?v=m3FGmteEFrI

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