言葉と実際
例えば、背筋を曲げない、と指示を出した時、他人はどう捉えるのか。
それは、実際にそれを行っているのを見ると良く分かる。
背中を緊張させたり、腰に力みを作ったり、色々だ。
しかし、背骨を曲げない、という指示は、そこにある状況に対して行った指示だ。
つまり、その言葉の意味は状況によって変わるものであって、意味は常に同じなのではない。どんな言葉でも言葉というのは、常にそういうものだ。
言葉は、人との兼ね合いの中で、又状況との兼ね合いの中で意味が生まれるのであって、標準語的な意味は、殆ど意味をなさない。
という事をどれほど分かっているか、ということが、言葉を理解できるか否かの違いだ。
もちろん、この場合の理解とは行動を伴って、という意味である。
状況の理解、自分自身の立場の理解、この二つが重要だ。
立場の理解ということで言えば、稽古が足っている人と、初心者では、同じ言葉でも意味が異なるということだ。
自分の立場を把握していなければ、必要のない言葉に惑わされてしまうということもある、ということだ。
今日は、大阪の稽古だ。
大阪教室は、7月から移転するのが決まっている。
次の場所は本町駅のすぐ近くになる予定だ。
だから、交通の便は、かなり良くなる。
広さも今の場所よりも広くなる。
漂流する大阪教室。
ここで落ち着けるのか。
●6月18,19日神戸公演(吉祥寺公演感想)
http://www.real-contact.jeez.jp/index.htm
吉祥寺公演二幕目です。
http://www.youtube.com/watch?v=m3FGmteEFrI