出会いということ

20歳くらいの時、何気なくピンときて手にとった本「点・線・面 カンデンスキー著」がある。
現代絵画の実験を繰り返していた、その一つの考え方が描かれてあった。
この一つの考え方を持ち、ジャズに取り組んだ。

その後、コンテンポラリーダンスのフォサイス・カンパニーでワークショップを開くようになった。
公演にもちょくちょく招待された。
ある時ドレスデンにいった。
そこでの劇場というか、スタジオというか大きな空間は、バウハウス跡だった。
このバウハウスというのは、カンデンスキー達現代芸術家たちが試行錯誤を繰り返していた場所だ。
この偶然には驚いた。
フォーサイスと、そんな話をしたのを思いだす。

武道に取り組んでいる時も、潜在的にこの「点・線・面」という考え方を持ち込んでいた。
そして「明鏡塾」では、感覚するということで、これを持ち込んでいる。
本質的な考え方というのは、いつの時代、どんなジャンルでも活用することが出来るものだ。
当時、手にした本の殆どは、現在の私の基盤として、体内に流れている。
「出会う」ということの妙だ。

今日は、東京ワークショップ2日目。
何に出会うのか、出会わないのか。

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