トゥルーズで

トゥルーズの空港にはパスカルさんとミーナさん、そしてミーナさんのお父さんまで迎えに来てくれていた。
お父さんが来たのは、駐車場に行って分かった。
真っ白のBMWSUVが目的だった。

ホテルにチェックインし、すぐに近郊の小さなお城へいった。
カルカソンヌだ。
こじんまりして、美しい城壁に囲まれた街並みだ。
スペインがピレネー山脈の向こうにあるので、スペインからの侵略もあったが、堅固な城は容易に落ちなかったという。
時間が遅かったこともあり、全部回れなかったが、建て替えられた大阪城とは雲泥の差があった。
そういう具合に古いものを古いまま修復し保存する、文化に対する姿勢が羨ましい。

夕食は、スペイン料理タパスで舌鼓をうった。
店の人達は愛想も良く働き、見ていても気持ちが良い。
ワインの酔いもあり、一瞬で寝てしまった。

トゥルーズの会場は、一般の人も沢山混じっており、ブリュッセルやリヨンとは一味違ったワークにした。
とはいうものの、結局は肘や膝、胸骨になっていくのだが。
一般の人が熱心なのには驚いた。
それと比べれば、武道系の人達は、どちらかというとおしゃべりの方が多かった。
ワークの意味が分からないのだろう。

そんなことを通訳をしてくれている人と話した。
それはフランスの教育のせいだという。
これはこんな意味があり、こんな目的の為にするのだ、ということを懇切丁寧に学校は教えるのだという。
つまり、自分で考える、という力を削ぎ取る教育だ。
だから、意味が分からなければ、すぐに聞く。
自分の力で考え出すということをしない。
また、目的も自分で探さない。
それを説明しなければ、駄目な教師ということになるという。
最悪だ。

ちなみに通訳の人は、昔F1で活躍していた鈴木亜久里さんなどの通訳をされていたそうだ。
今は、日本とフランスの架け橋的仕事を多数されている。

ディビット他常連の人達は、勝手知ったワークなので、その中身を充実させることに汗を流していた。

お昼はピッザと少しワイン。
ゆったりとした時間の中でワークを終えた。
今からみんなで夜食だ。

◆東京・夏のワーク・ショップは6月7.8.9.10日
 神田道場で行います。
場所の都合で1コマ定員30名です。

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