新しい考え方を取り込むには
神田道場に、スポーツトレーナーが来ている。
稽古の取り組みを見ていると、どんな形式でも全て自分の中にある、従来の知識や公式を当てはめてやっている。
もちろん、それで「似たような」形にはなるが、その形を形成している要素は全く別物だ。
私が提示する形は、全く異なった考え方によるものだから、従来の思考では出来ないのだ。
稽古を終えてから、そんな話をトレーナーにした。
その彼は、「これでは駄目だ」と従来の形式に疑問を持ち受講しているのだが、実際取り組んでいる時は、従来のままなのだ。
しかし、それは誰しも同じだ。
だから、何かしら新しい体験が出来ていたとしても、その解釈を従来の思考に当てはめてしまうので、新しい体験にはならないのだ。
とにかく、先輩達、黒帯がやっている形を真似る事、そこが全ての入り口になる。
つまり、子供が見よう見真似で動作を覚えていくのと同じでないと、新しい事を新しい事として、自分に取り込んでいく事はできないのだ。
ワークショップでは、そういった話を交えて、ワークを楽しんで行く。