コロナ騒ぎは初動の間違いだ

世界はコロナウイルスで大騒ぎになっている。
色々なところで「専門家」が感染について、あるいはウイルスについて説明している。
もちろん、専門家の意見は大事だ。
しかし、大事なのは実際に感染し、重篤な症状を起こす人をどう治療するかだ。

その人、つまり、感染しているのかどうか分からない人を診るのが内科医だ。
しかし、この時点では検査ということになっている。
だから検査待ちの人達が、パニックにもなるし院内感染も自動的に起こっても不思議ではない。
待たされた人が重篤な肺炎にもなるだろう。
当然、医師や看護師という直接関わる人にも感染する。
医療崩壊だ。
つまり、今回の騒ぎは初動が間違っていたということだ。

単純化していえば、例えば最新のパソコンが生まれ、それがトラブったとしよう。
トラブって右往左往しているのは、一般ユーザーだ。
そこにパソコンの専門家が現れて、パソコンの仕組みを説明しトラブルの内容も話す。
また、CPUに詳しい人、基盤に詳しい人、つまり、パソコンに関わる専門家が、そのトラブルについて話を展開している。

しかし、実際には、その一般ユーザーの話を聞き、そのトラブルや原因を辿る街の修理屋さんの方がユーザーにとっては安心だし、その場で修理できるかもしれない。
もし出来なくても、その修理屋さんが、メーカーに持ち込む方が良いのか、もっと他の方法があるのかを教えてくれる。
それが街のお医者さん内科医だ。

街の修理屋さんは多種多様なユーザーのニーズに対応している。
対応しているから修理屋さんなのだ。
しかし、ここからが街のお医者さんとは別の能力が必要だ。

街の内科医さんは修理屋さんではない。
症状は診るが、それを頭から特定をしない。
したとしても、診断通り対処をするのではなく、その「人」に応じて人に対処するのだ。
だから、患者さんは安心してそのお医者さんのいう事を聞く。
だから効果が上がるのだ。

この「人に応じて」ということが患者さんの安心に繋がるのだ。
先程のパソコンの修理屋さんでも、丁寧に話を聞いてくれる人と、マニュアル的にしか話せない人がいる。
その場合でも、丁寧に話を聞いてくれる人を信頼する筈だ。

このコロナの場合でも、インフルエンザの一種で、変異したもの、つまり、新型ということだ。
であれば、CPUに詳しい人よりも、常に風邪やインフルエンザの患者さんに対応し、適切な処置を施している医者の方が、遥かに現実的に対応できる。
そして、その治療方法の構造的な仕組みも提示できるのだが、全く逆から、つまり、パソコンとは?というところから対処が始まったことの間違いである。

もう一つある。コロナウイルスとかインフルエンザ、そして致死率というようなデーターや論文の中に、個々の患者さんの容態はないことだ。
もちろん、当たり前だ。
データーだし論文という言葉だけだからだ。
つまり、日頃「病人」に対処していない人に、実際的な対応など考えられる筈もない。
ということを考えられなかったことが間違いなのだ。

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