稽古相手が大事だ

メッツでの稽古は、私のやっていることをフランスで一番理解している、
クリスチャンとデェイビットが主催してくれている。
見ていると彼らは教えるのも上手だ。

二人は周りの人間に、私の事を話すが、全員理解できないから「嘘だ」というそうだ。
もちろん、クリスチャン自身も10年前に、初めて私のワークを受けた時に、そう思ったという。
子供の頃から空手を始め30年になる。
だから、そうは簡単に「これは凄い」とは自分の中で認められなかったのだ。

それはデェイビットも同じだ。
彼は当時100㎏を優に超えた体格だったから当然そうだ。
片手で簡単に人を飛ばしたり投げたり出来る身体だし、柔道と柔術を教えている。
しかし、私に転がされて「力を入れない」ということに気付いたという。

この10年間を見ていると、彼らと、後少数の人は私にやっている事を理解しようとしているし、少なくとも理解しているレベルを持っている。
レベルというのは、再会した時にゼロレベルではないということで分かる。

それ以外の人は、どうして私のワークショップに来ているのかは、さっぱり分からない。
もちろん、主催者的に言えば、私を呼ぶのに経費が掛かるのだから、一人でも大勢の人が受講してくれる方が良い。
だから、その意味でそこに文句はない。

そのクセ動画はせっせと撮っている。
撮ってみて分かるのなら苦労はいらない。
で、体感したいという。
それらの人のレベルで、私のやっている事を体感等理解など出来ない。
「あっ、投げられた」程度のものだ。

昨日は「受けの大事さ」受けが上手になると、相手の人の技術が仕上がっていく、という話をした。
条件に見合う稽古、ということなのだが、そんな構造的な事を理解できる人が、この2人の他に出てくるのだろうか?

もうすぐクリスチャンが迎えに来る。
今日は生憎の雨だ。

日野晃’古希’ドラムソロコンサート
6月1日 新宿ルミネゼロ

 
 

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