企業研修の限界
研修の中でも、企業研修では学ぶ側にかなりのレベル差がある。
私が「武禅」や、ワークショップをやるようになったのは、企業研修や学校教育の中では無理だと感じたからだ。
何が無理かというと、その学ぶ姿勢に差が有り過ぎて、一般化された研修は無理ということだ。
当人に切迫感というかその研修を受ける必要性が育っている場合と、育っていない場合があり、育っていない場合は、それこそただの時間つぶしになるだけで、学ぶなどとは程遠いという無理だ。
客観的にそういった企業研修に代表される、会社や団体が経費を払うのだから、これ程学ぶ側にとっては有難い事は無いと思う。
しかし、それは向上心のある人だけにとって有難いことであって、向上心のない人にとってはただの時間潰しにしかならない。
もちろん、向上心がなければいけないのではない。
しかし、その職場で仕事をしようとしている筈が、仕事が出来ないのだから、知識なり何なりと、仕事が出来るように考えなければいけない筈だ。
そんな自覚が全く育っていない人が上役でいる職場は最悪だ。
自覚のない人の特徴は、それこそ、自分に対する過大評価だ。
「私がやっていた頃はこうだった」に類似する言葉を多用する輩だ。
もちろん、百歩譲って確かにその人が平でやっていた頃には、仕事の質が良かったとしよう。
そうであれば、現在の職場はそうはなっていない、なぜならば、質の良い仕事を受け継いで行く筈だからだ。
こういった自己評価の高い人の特徴は、言葉を多用するところだ。
もちろん、言葉を沢山使わなければいけない仕事もあるだろう。
しかし、大方は「仕事のやり方を態度で見せていく」というのが一番合理的だ。
言葉はその解釈にレベル差があるので、行き違いが沢山現れる。
しかし、態度や行動には「即、結果」というものが見える。
これを出来ない人が自己評価の高い人ということになる。
◆東京・夏のワーク・ショップは6月7.8.9.10日
神田道場で行います。
場所の都合で1コマ定員30名です。