最後の晩餐へ
1998年7月に始めた「武禅一の行」が、明日で100回目を迎え、一応終了する。
世間とは真反対で、上っ面を完全排除していく行だ。
上っ面を見破り、「何、いうてんねん」と正面から突っ込むのだ。
「誰に?」「誰が?」ここを徹底的に突っ込む。
これが無いのに、人間関係など有り得ない。
自分があなたに、本当か?
老若男女、多くの人が門を叩いてくれた。
本当の涙と本当の感動が常にあり、その度に人は生き生きと輝く。
思えば、本当に色々なドラマがあった。
年長者が若者に「しっかりせえや」と叱咤された場面もあった。
若者が年長者に触れた手が「汚いもの」に触るような手だったので「何をさらしとんじゃ!お前!」と叱咤こともあった。
世の中のクレーマー達が喜びそうな2泊3日が繰り返されていた。
受講する人が「日本でここだけですよ、ちゃんと向かい会ってくれるのは」と言っていた人もいる。
しかし、だからといって全ての受講者が、成長したのではない。
何をやっているのか、さっぱり分からなかった人。
向かい合うのが怖くて、自分から逃げる人、理屈を並べて逃げる人、様々な形で逃げ切る人も沢山いた。
もちろん、それも有りだ。
その人は、自分や他人、物事と真正面から向かい会わなくても、人生で支障が起きて無いのだからそれで良いのだ。
明日からの100回は、受講者の方に「受講の目的」を書いて貰った。
そこから選考した20人だ。
奇しくも「明鏡塾」の受講者が8名、体験セミナー受講者が1名となり、武禅、明鏡塾版になりそうだ。
その意味で、ハードルが高くなる。
彼等医療従事者は、そのまま直接患者さんとの関係であり、治療とも直接関係するからだ。
15時に始まるが、始まったら2泊3日は一瞬で過ぎてしまう。
価値ある時間は、価値ある人達にしか創り上げられない。
準備は整った。
最終回だ。