グッと地球便は?
私は見れていないが、朝からの読売テレビ「グッと地球便」。
トータル1周間はクルーが張り付いていた。
どれだけ回すのか、というくらい録画する。
そして編集。
何分の番組かは知らないが、途方もない録画の量だ。
それを考えると、ディレクターは「何を撮るか」「どう見せたいか」が明確でなければ、どうにもならない。
もちろん、撮っている中で「これはいける」というシーンに出くわすこともあるだろう。
そして、それをヒントに「どう見せるか」を変更するということもあるだろう。
そんな事を考えるのは楽しい。
この取材当時のリハーサルを見ていて、「これはあかんわ」というシーンが幾度となくあった。
しかし、それを修正する時間は無い。
あるいは、修正するには「演劇とは」を根本的に変えなければ無理ということもある。
となると、その「これはあかんわ」を、逆にどう活かすかを考える事になる。
リハーサルを見ながら、取材のディレクターが「これはあかんでしょう」と小さな声で私に囁く事が度々あった。
そう「あかん」なのだ。
しかし、その時点からリハーサルが3ヶ月もあるのであれば、その「あかん」を「ええやん」にすることは出来る。
しかし1周間くらいの時間しかなければ、いじくることは出来ない。
舞台稽古になった時、「全然変わりましたね、どうしたのですか?」と質問された。
どうしたかは色々ある。
しかし、そんなものなのだ。
TVと違って、「どう見せるか」を決めていないから、どんどん変更することが出来るという状態だから、挑戦できるのだ。
その事で、演者達がよく見えるようになれば良いのだ。
もちろん、この取材クルーが帰国し本番を迎えた時、それは全く違ったものになっていた。
現地のコーディネーターの女性が、本番を見に来てくれて本気で驚いていた。
「これをディレクターに見て貰いたかったです」と。