グルノーブルと言えば

グルノーブルと聞けば、冬季オリンピック開催地だということを思い出した。
とは言っても、1968年のことで、それは「白い恋人たち」という題名で記録映画になっていた。
そのポスターや映画館に張り出されていた写真が、物凄く印象に残っていた。
「どうして?」かは、全く分からないが、とにかく、グルノーブル→オリンピック→白い恋人たち、と連なっている記憶だ。
ここに交じってくるのが、トニー・ザイラーというアルペン競技で三冠を達成した選手名だ。
トニー・ザイラーは1956年のオリンピックだったから、どうして記憶が交じっているのか分からない。
多分、当時の私にとって、外国人の名前が新鮮だったからかもしれない。
その頃からの時代の流れの早さというか、進歩というか、そのスピード感にはただただ驚くばかりだ。
そのグルノーブルは、ブリュッセルよりも暖かいのには、これまた驚いた。
夜は完全に冬だろうと覚悟したのだが、全く逆でまだまだ半袖でいけそうだ。
この地では、合気道の道場二つで、私を呼んでくれていた。
空手の人も、居合の人もいた。
居合の人は、1500年代の古刀を持参して、認定書に書かれている文字を読んで欲しいとのことだった。
その刀は、今まで触らせてもらったどの刀よりもバランスが良く、扱いやすい代物だ。
研ぎに何度もかけているようで、少し細身の刀身になっていた。
当人も相当気に入っているようだった。
殆どの人が、初参加なので、胸骨操作や肘の操作から入った。
途中の休憩の時、外で一服していると、見学をしていたカップルが話しかけてきた。
「胸骨を操作するのを始めて見た」とのことだ。
そして「あなたはダンサーなのか」と聞くから、武道家だと答えた。
もちろん、ダンサーやダンスカンパニーに教えにいっている事も伝えた。
そのカップルはダンサーだった。
明日は是非参加すると目を輝かせていた。
初めての土地、初めて会う人達、そこでの初めての稽古は、こちらとしても確かに新鮮なのだが、稽古を通した会話が楽しい。
それは、日本の場合も同じだ。
その稽古以外の話が、人の違いを改めて知る事になるからだ。
先日のAmyとの話で、どれだけ関係が素晴らしい事か、になった。
私の言う関係、そして関係という体感は、国境も民族も、あらゆる垣根を取り払い、人そのものが結びつく。
人々がそうなるのが素晴らしいことではないか、という話だ。
それを広めていこうということだ。
この週末はパリのワークショップだ。
帰国するとすぐに岡山のワークショップが待っている。
もちろん、「関係」が全てだ。
そういえば、以前、全く別の話題だったが、この例えは分かりやすいと思った話がある。
卵を割ってフライパンで焼く。
1個、2個とフライパンに割って行くと、黄身はそのままだが白身は全部混じり合ってしまう。
それが関係なのだ。
この例えは、どういう意味なのか?と考えないで欲しい。
そのままだからだ。
そんなワークショップが、岡山、そして大阪と続く。
大阪ワークショップは9月22,23,24,25日です。
https://www.hino-budo.com/workshop-schedule1.html

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