あなたはここにいないよ

沖縄ワークショップ
7月25.26.27日
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武道での掴むという行為。
これは、非常に良い稽古だ。
「何が」というと、人が人の手を掴むとすると、掴まれた側は大方の場合無意識的に緊張をする。
特に掴む側に何かしらの意図、つまり、投げるとか引っ張るとかといった目的が会った場合、如実に無意識的に反射が起こる。
それを反射させないのが、武道の掴むという事になる。
だから、良い稽古だというのは、掴み方のみならず、自分自身の意識の持ち方を稽古しなければならないからだ。
これは目の前に正解があるのに届かないという、非常に混乱する稽古だ。
「正面向かい合い」と同じである。
何かしらの意図を持ち向かい合ったとしたら、相手には違和感のある奴としてしか写らないのだ。
このことをもっと拡大して行くと、「わざとらしいのは気持ち悪い」ということになる。
今週の土曜日から「武禅」だが、この「正面向かい合い」がメインテーマだ。
自分の目の前に人が立っている。その人の前に立つ。
しかし、自分が立っていると思う事ではなく、相手の人が確かに目の前に立っていると、実感出来る事が目的だ。
もちろん、「武禅」初心者にとっては、このことを実感して行くのは難しい。
しかし、分かってくると、「この人は私の前にはいない」ということが実感出来るようになる。
「こころここに有らず」を見破ってしまうのだ。
今回は、かなり平均年齢が高い。
その分、勘違いも多いが真剣さも増す。
若い人もいるから、常連や年齢の高い人にリードされたら、相当良いレベル迄いける。
そんなことを期待出来るのが、今回の「武禅」だ。
もちろん、これはワークショップでの「関係塾」や「表現塾」とも重なってくる。
身体で触れ合うが、触れていないという事を発見する。
また、相手を動かしたりするが、動かされていないことに気付く。
また目の前に立っていない、というのは、誰から見てもそうなるのだから、「表現塾」としては、最悪の状態になっているということだ。
東京ワークショップ
9月12.13.14.15.16日
岡山ワークショップ
9月21.22.23日

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