ブリュッセル終わり

うっとうおしい、という感覚は外国の人でも持ち合わせているようだ。
自分勝手に勝手に暴れている連中が4人。
皆がその人達を相手にしなくなり、最後はその4人と他の人とは、完全に空間が出来てしまっていた。
相手にされていない人達は、それが全く分からないようだ。
日本の先生に習っていてこれだ。
きっと、その先生もそんな人なのだろう。
しかし、その相手にされない連中の中に、コンテンポラリーのダンサーも混じっているのだから、訳が分からない。
肘の使い方を徹底的にやり、腕回しなどの基本的な稽古も紹介した。
全てはここからの積み上げだという説明に、目が点になっていた。
「クセを取る」そのことが稽古だ。
色々な組型を通して、自分を知って行く。
それが稽古だ。
そんな話を初めて聞いたようだ。
力を抜く事が大事なのではなく、力が入っている自分を知ることが大事なのだ。
力が入っているということではなく、力を入れてしまうのは何故か?
そこに突っ込んでいくことが稽古だ。
結構荒っぽいジャンルや流派の人達もいたが、無視された4人よりも、余程真剣に取り組んでいた。
年配のおばさんは、ある意味でその4人と同じなのだが、皆はやさしいから、相手をやっていた。
サクラ道場の主催者は、恐ろしい程力が強い。
それは、眼鏡の修理という、かなり細かい作業を日常的に行っているからだ。
細かい作業と力とは結びつかないように思うが、実際には自分の指の微妙なところを管理出来なければ作業は出来ない。
管理できるから、そこに集中しようとしたら、一点に相当の力が集まる。
それが強烈な力になる。
私と組むのを何時も楽しみにしてくれている。
今回も、何度も何度も試してきた。
その度に床に転げたり、飛んだりするので、受講者には大受けだった。
もう一人は、100キロを超す身体だ。
この人も転ぶ。
「ね、頭のリラックスが大事でしょう」
久しぶりにフィンランドの武田さんの声を聞けた。
徐々にフィンランドで知名度が上がって来ていて、自分が企画した芝居にも助成金が付きだしたそうだ。
その地道な作業が「マクベス」をフィンランドへ持っていく為の基礎になる。
その内、ひっくり返そう、と誓い合った。
■5月2.3.4日は京都での3回目になるワークショップを開きます。
https://www.hino-budo.com/index.html
「お知らせ」からリンクしています。
■ 9月13,14,15,16,17日、定例の東京でのワークショップが決まりました。
場所も、何時もの新木場マルチスタジオです。
詳細は後日webページで

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