大きな勇気

三階の梁から拭き掃除。
一年で埃はタップリ。
天井の六角の梁は、以前とび職をしていた若者がいた時に、掃除したきりだ。
一本の丸太を中央まで歩く勇気はもうない。
ということで放ったらかし。
色々アイディアを練ったが、安心できるものは出てこなかった。
今日、ふと梁を見ていて、その方法を思いついた。
なんで、こんな簡単なことを考えられなかったのか。
ほんと情け無い。
結局、何かに拘っていたからだ。
見えていなかったんだと気付かされた。
どんなことでも、難問にぶつかるのは面白い。
その時期時期での、自分の実力が曝け出されるからだ。そ
の意味では、この道場を建て直してやろうか、と思ってしまう。
今なら、もっと掃除のしやすい作り方に出来るのに。
さて、もう大晦日。
の変わり目に嬉しいメールを頂いた。
色々なところで、色々頑張っている人がいる。
以前少し紹介した、寝たきりだったご夫人が、少しでも歩けるようになったという話。
そのご主人からのお便りだ。
「今は無理だけど、こうして外に出れるときは、二人でお茶を飲もうね!!私、そうできるように頑張る!!」
もちろん、この方がどんな難病なのかは知らない。
意識はしっかりしていても、どうにも自由にならない身体には絶望する筈だ。
しかし、「こうして外に出られる時は」と書かれてあるので、外に出られるようになっているということだ。
それを支えきっているご主人。
それを理屈抜きで信頼している奥さん。
そこには、理屈で切り取る医学や科学では、残念ながら解明できないことが起こる。
それが生命だ。
「もう一度自分の人生を生きる」とおっしゃっているそうだ。
私は必ずそうなると思う。
暮れに、大きな大きな勇気を頂いた。

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