パッキャオが負けた!
パッキャオが負けた。
しかしそれは、パッキャオらしさで負け、マルケスらしさで勝った、という瞬間だった。
思わず声が出た。
お互いに最高の技術を持ち、最高の気持ちを持って向かいあっていた。
素晴らしい二人だ。
二人はそれぞれに、何を思い何を感じているのかは、想像することなど出来ないが、一般では味わえないものだ。
きっと、お互いを尊敬しあっているのだと思う。
その意味で、特別な何かを持つ、自分にとって対等の対象を持つということは、ホントに素晴らしいことだ。
その関係性においてTVを見る私にも、何かしらを伝えてくれるのだから。
多分、生活としては、パッキャオもマルケスも、普通の日常を過ごしているのだと思う。
しかし、特別な何かは、その日常生活の感覚をも、特別にしている筈だ。
そういった相乗効果が、余計に二人の何かを磨いているのだろう。
芸術的なマルケスの右だった。