アントワープ初日

昨日は朝4時30分に目覚めてしまった。
寝たのは午前2時。完全に時差ボケだ。
6時に朝食を食べて部屋で待機。
今日は10時からだとフロントに伝言があった。
ホテルはラマダホテルだから朝食はまずまず揃っている。
ゆっくりと腹ごしらえをし部屋に戻る。
ファブリズがホテルまで出迎えてくれ、再会を祝した。
このdeSingelというのは、国立の芸術学校だそうだ。
ということは、ストックホルムの大学に続き、ヨーロッパの大学二つに教えたことになる。
ファブリズやヤニス達は、ダンスの教育を変えようとしている。
その手始めがここdeSingelだという。
彼らは明日、この学校の教師達に対してプレゼンを行い、根底からダンス教育を変える一歩を出す。
もちろん、教える事は私の「感じる」であり「コネクトする」である。
ヨーロッパでは彼らが物凄いスピードで日野理論を展開してくれている。
ワークは、ここの学生の他、わざわざ私のワークを受ける為に、アメリカやイスラエルから来てくれていた。
もちろん、ベルギー近郊の国からも来てくれている。
その意味では、非常に食い付きの良い、密度の濃いワークになった。
そこにはヤニスやファブリズ、そしてマイが、この機会にこれだけはマスターしてやろうという意欲が、場を盛り上げてくれているからだ。
10時から午後5時までだが、非常に短く感じた。
夜は、主催者を交えて歓迎食事会を催してくれた。
トラムに乗り、アントワープ中央駅へ。
夜8時ともなれば人気は少ない。
切符売り場の前が待ち合わせだ。
椅子に座っていると、黒人が近寄って来た。
お金を恵めということだ。
「なんや、お前、何をいうてんのんかわからんわ、あっちへ行け」
と大阪弁でまくしたてた。
もちろんきょとんとした顔で一寸間を置き
「俺は中国語は分からない」
と言いやがるから
「ぼけ、日本語じゃ」と怒鳴った。
黒人はぶつぶつ言いながら姿を消した。
外国ではよくあることだ。
いざという時は大阪弁が一番だ。
イスラエル料理のレストランで乾杯。
明日も10時スタートだ。

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