忘年会で
昨日は大阪教室の忘年会だった。
若い役者がつまらないことを言ったので、思わず怒鳴った。
つまらないというのは、私の話している言葉の中身と、若い役者の話している言葉の中身が全く違うのに、言葉が似ているから同じだと思って、とうとうと話をしたからだ。
無表情で無感動。
どうしてお前が役者なんだ?
と何時も聞く。
平岡さんや鈴木忠志さんのところにいた役者さんも同席しているのに、その人達に対しての尊敬の姿勢も無い。
つまり、全く自分の立場や自分以外の人との関係を、把握出来ていないし知らないのだ。
セリフの話し方や、様々な演劇の技術の上っ面を覚えたら役者だと思っているのだ。
芝居という関係性の芸術の、関係性が全く育っていないのだ。
むろん、武道は関係性では最たるものだ。
そんな連中がどこにでもゴロゴロいるから、別段この若者が特別だとは思えない。
私の怒りなど、全く分からないから反応もない。
数秒後にはケロッとしている。感情が育っていないのだ。
宴もたけなわになった頃、平岡さんが
「来年も遊んでくださいね」
とポツリ。
「では今度は、人物の状況を全部設定し、場の状況も設定し、その上でワンワードで芝居をしましょうよ」
平岡さんは、即それを考え出した。
山の手事情社の山本君や倉品さんもからんだら、きっとおもしろい芝居が出来るかもしれないな。
そんなことが頭を駆け巡りながら忘年会は終わった。
ほんまにおもろいかも。