明日から合宿
12日から恒例の夏合宿だ。
ずっとダンサーが数人参加していたが、今回はゼロだ。
役者は2人参加する。
武道の基本に立ち返った稽古をしよう。
しかし、よくよく考えてみると、私の稽古は、稽古の仕方、稽古の考え方を指導しているだけだ。
要素を一つ取り出し、それをどう考え、どう実際として実現させられるのか。
そればかりだ。
その意味では、実際の武道の稽古としては、遅々として進まない。
もちろん、それで良い。
進む筈も無いものを、進めた所で何の意味も無い。
30年○○をやっているが、という人は山ほどいるが、自分の何がどう成長したのか、だ。
質的成長というのは、時間がかかる。
そこには量が必要だからだ。
量が質に転嫁し、その質を量こなすことで、新たな質が生まれる。
それをまた量こなす。
これの連続が稽古だから、何十年やったから何かになるということではない。
質に転嫁されていなければ、その何十年では足らないということだ。
知人に「日野さんはずっと基本ばかりやっていますね」と言われたことがある。
それ以外に何をすることがあるのか、私には想像できない。
それは基本という奥義だからだ。
それを自分の手で発見していくのを稽古と呼ぶのだ。
9月の東京ワークショップは基本からみっちりいきます。
https://www.hino-budo.com/2011Tokyo-WS.htm