缶詰

大阪に缶詰。
道場には帰れなかった。
ゆっくりの台風は、何時も大雨になる。
道場の雨漏りも心配だが、水源などがどうなっているのか心配だ。
近くの川湯温泉は、完全に川が氾濫していた。
キャンプの人達も温泉客もみんな避難したことだろう。
新宮の宮大工の人の家は、毎度のことながら熊野川が決壊し水浸しの筈だ。
ほんとこの時期だけは仕方が無い。
おかげで、道場に帰らずに明日から沖縄だ。
一本原稿を書き上げて、もう一本。
これは短いから数時間で書きあげてしまう予定だ。
福岡でスゥエインさんから、中国や韓国の事情を聞いてため息が出た。
どちらもダンスを文化産業と認識し、国を上げて取り組んでいるからだ。
少し前、イスラエルもそれをやり出していた。
おかげで、訳のわからないワークショップまで、輸入されているのだが。
それはイスラエルにとっては良い事だ。
きっちりと皆、騙されているのだから。
その意味で、ユダヤが絡んだ商品は、ほんとに上手にお金にしていく。
しかも、皆有難がってお金を払うのだから大したものだ。
その内、中国や韓国からもダンスが輸入されるだろうし、他のアジア諸国からも入ってくることになるだろう。
もちろん、それが悪いことではない。
日本が文化は産業になる、と認識していないだけだからだ。
日本ほど文化が深い国はないにも拘らず、国も国民もそれを認識していないのは珍しい。
明治以降、金髪白人にコンプレックスを持ち過ぎ、尻尾を振りっぱなしだ。
そこに輪をかけたのが第二次大戦後だ。
戦後からの流れというのは、日本人の手で徹底的に日本文化を根絶やししてきた時間だ。
何時になったら、戦後が終わるのだろう。
色々な世界一が日本にはある。
先日もなでしこジャパンが世界一になった。
そんな時代になっているのに、その事が国全体の認識にはならないのが怖い。

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