(無題)

平岡さんが入っての2幕リハ。
全員死んだ。
平岡さんのアクションを見ながら大詰めをコントロールするのだが、中々平岡さんが終わらない。
「え~~!まだ~」
和太鼓を叩く手は完全にバテバテ。
ダンサーチームも完全に切れて、倒れるもの続出。
「こら、あかん」
とアイコンタクト。
曲を終えたら、全員バタン!息切れではない。
そんな生易しいものではない。
バタンキューだ。
「平岡さん、ながいで」
「え~、僕も長いな~と思ってましてん」
「え~」
そんな調子で2幕目リハは、今日は2回だけ。
それ以上出来る体力は出てこない。
その他の時間は、一幕目のグレードアップに費やした。
平岡さんと
「ワークショップにしろ、教室にしろ、ダンスとか役者とか表現に関わる人の、基礎的知識や、基礎的訓練を変えなければ駄目ですね。全く表現ということを分かっていないから」
むろん、今回のメンバーは、現在活躍している人達がほとんどだ。
その意味では、通用しているのだ。
しかし、自分自身が一生をかけて、そのことを掘り下げて行く事は出来ない。
だから、そんなことを全く考えていない人は、そのままで良いのだ。
自分をどのレベルに引き上げたいのか、そこに無限の可能性を求めるのか。
もしそうであれば、基本的な知識や訓練が必要だ。
掘り下げるべき、引き上げるべき手段を持っていなければ、そんなことが実現することも無い。
この訓練の結果、自分なりの発見をした人が現れた。
それだけでも、この土壇場で基礎的訓練をした意味があった。
「何をしているのか分からない。それをやっているだけだ」
その一言から訓練は始まった。
「今、言わなくても」と平岡さん。
「いや、今だから効果が出るかも」と私。
切羽詰まった時、人は力を発揮するのだ。
吉祥寺公演の感想文とお申し込みです。
http://www.real-contact.jeez.jp/index.htm
吉祥寺公演二幕目です。
http://www.youtube.com/watch?v=m3FGmteEFrI

Follow me!