公演の主旨

自分だけがその気になっている舞台は気持ちが悪い。
しかし、演出する人や振り付けをする人は、客観的な視点を持っている筈だから、その気持ち悪さを感じないのだろうか、と何時も不思議に思う。
そうかと思うと、未だにやたらと無機質なものもよく見かける。
それも観ていると、「一体なんのつもりなのだろう」と不思議に思う。
つまり、そういった不思議な舞台が多いということだ。
もう一つ気持ち悪い舞台がある。それは、幼稚園の仲良しクラブのような舞台だ。
お互いが顔を見合わせてニッコリしたり…。
ああああ、思い出しただけでも鳥肌が立つ。
そんなダンサー達が、日本では様々な賞を取っていたりする。
審査員は一体何を見ているのだろう、それも不思議の一つだ。
政治と同じで、利権だけで審査をしているようだ。
どうもこうも、組織というのは長く続くと腐ってしまう。
自浄作用を起こせるようには、元々作っていないのだから仕方が無い。
そんなおかしさを、ダンスの世界に首を突っ込んでから体験するようになった。
その気持ち悪いのを良しとする、体質や価値観を壊さなければ、誰でも楽しめる舞台は生まれてこない。
ということは、新しいお客さんが生まれてこない。
であれば、何時までたってもダンサーはダンスを職業とすることが出来ない。
というよりも、ダンサーという職業で税務申告できる人が生まれないということだ。
この悪循環を断ち切らなければ駄目だ。
というのが、RealContact公演誕生の経緯だ。
だから、このプロジェクトはダンサー達や、舞台を作る人間だけでは成功しない。
お客さんが連続して足を運んでくれることで成功するのだ。
もちろん、その為には、誰でも理屈無しで楽しめる舞台でなければならない。
この主旨に賛同した人達が、集まってくれているのだ。
また、全国に点在するダンススタジオ、ダンス教室も同じだ。
自分の教室に来る生徒達が、良い技術良いフィーリングを身に付け、日本はもとより、世界で活躍できるダンサーに育てようとは思っていないのだ。
もちろん、数は少ないが、そんなスタジオや教室、また先生方もおられる。
しかし、大半はそうではない。
他の教室や他のレッスンを受けることは許さないのだ。
この腐った閉鎖的体質も壊さなければ、何時までたってもダンスは趣味の領域でしかない。
才能ある若者が、その才能を開花できずに埋もれてしまうのだ。
そんな思いが詰まったReal Contact2011神戸追加公演です。
吉祥寺公演の感想文とお申し込みです。
http://www.real-contact.jeez.jp/index.htm
吉祥寺公演二幕目です。
http://www.youtube.com/watch?v=m3FGmteEFrI

Follow me!